派遣で働いている以上、契約終了は仕方ないことでもあります。
それでもいざ派遣切りにあうと、けっこうショックですよね…
今回は派遣の契約終了について、実際に2021年に派遣切りにあった私が解説していきます。
今回の記事は以下のような人におすすめです
・派遣会社から契約の終了を告げられた
・終了後ってどうするの?
・終了にあたって退職の手続きを知りたい
契約終了の理由は?
私は工場で派遣として働いていました。
2021年3月の契約更新のタイミングで、
「5月いっぱいで次の契約更新はできません」
と派遣会社の担当者さんに言われました。
理由は
- コロナウィルスの影響で部品の調達ができない
- 売り上げが落ちている
コロナウィルスの影響がとても大きかったようです。
いつもは3か月の契約ですが、最後は4月~5月までの2か月間の契約となりました。
3月に終了の告知をされたので、2か月前には契約終了について知ることになりました。
(労働基準法では、契約終了の場合には30日前に告知しなければなりません。)
私の場合は
工場の組立ラインがすべて海外へ移動になったので、
作業員20人ほど、
全員に契約終了が告げられました。
契約終了の前兆ってある?
なんとなくありました。
2020年にコロナウィルスが流行してから、部品が安定して入ってこなくなってしまったんです。
部品がないと、そもそも仕事ができないので1週間ほど自宅待機の期間もありました。
部品が入ってくるようになっても毎日作る台数が減っていったり。
このままで、次の契約更新できるのかな…?
と毎回思っていました。
前兆があってもいざ言われるとショック
上記のようにわかってはいたものの、いざ担当者さんに言われるとショックでした。
コロナでそもそも仕事ないみたいだし、大丈夫かな…
ただ今回は、
- 理由もちゃんとわかる
- 自分だけじゃなく他の人たちも全員が契約終了
「自分が原因ではない」ことがわかったので、それはなぐさめになりました。
前向きにとらえよう!
なんとなく契約終了の前兆を感じていた私でさえ、実際に言われたときはショックでした。
ショックだし、とても不安になりますよね。
ただ、ずっと不安な気持ちでいても現状が変わるわけではありません。
いい未来につながっているはず!とポジティブに考えることにしました。
【必須!】派遣会社に確認するべき4つのこと
告知をうけたあとは契約終了まで1か月~2か月しか残っていません。
はやめに行動して、この4つは契約終了までに派遣会社に必ず確認しましょう!
- 終了後は他の会社で働けるか
- もし仕事がない場合はどうなるのか
- そのまま派遣会社を退職する場合、有給はどうなるのか
- 有給消化ができない場合、有給の買い取りは可能か
終了後は他の会社で働けるか
ほとんどの派遣会社は、このまま自分の会社で働いてほしいと思っているので
次の派遣先を探してくれます!
しかしタイミングによって求人内容がちがうので、人によっては時給が下がったり
希望とちがう職場を紹介されることもあります。
私と同じタイミングで契約終了を告げられた Aさん (Aさんと私は職場は同じですが派遣会社がちがいます) Aさんは10年以上働いていて、年齢は40代です。 「はやく次の職場を決めなきゃ!」と、とても焦っていました。 そんなときに、 「欠員が出たため次の派遣先が決まりました! 明日には職場見学をして、その場でどうするか決めてください」と派遣会社から連絡が。 焦っていたAさんはすぐに派遣先を決定しましたが、 時給は今までより低くなり、さらに体力が必要な職場でした。 後日Aさんから「続けられる気がしない」と連絡がきました。
次の仕事を探す期間がないので、本人はもちろん、派遣会社としても焦ってしまうんですよね。
ちがう派遣会社も視野にいれるなどして、自分の希望に合う職場をさがしましょう。
私は希望していた条件の仕事がなかったため、退職を決意しました
もし仕事がない場合はどうなるのか
派遣会社にそもそも他の仕事がない場合、
1か月ほどは給料の6割を補償して、その間に仕事をみつけるという会社もありました。
仕事がない場合の対応は派遣会社によって全然ちがうので確認しましょう。
そのまま派遣会社を退職する場合、有給はどうなるのか
仕事が見つからなかった、別の仕事が決まった場合は派遣会社を退職することになります。
そのときに気になるのが
有給はどうなるのか?
ですよね。
私も15日ほど有給が余っていたので確認したところ
「派遣先とも相談が必要になるのでまだわかりません」
と言われました。
有給に関しては、派遣会社だけではなく、派遣先にも関わることなので
派遣会社・派遣先の両方に確認しましょう。
私は派遣先に確認したところ、
有給消化OKをいただけたので
最後の15日は有給消化できました!
有給消化ができない場合、有給の買い取りは可能か
有給消化ができない場合、よく聞くのが「有給を買い取ってもらう」ことだと思いますが、
実は有給の買い取りは原則NGです。
そもそも有給とは労働者が休むことなので、お金で買い取ってしまうと有給の本来の目的が果たせなくなってしまいます。
例外として認められるケース ・労働基準法で定められた有給の日数を超えて、有給を付与しているとき ・有給の有効期限(2年間)に使いきれなかったとき ・退職時に有給が残っているとき
今回は3つ目の退職時に有給が残っているときなので、例外として買い取りは認められます。
しかし、気を付けなければならないのが
有給の買い取りは法律上、なんの規定もないので
会社が有給を買い取る義務はありません。
同じタイミングで派遣会社をやめる人が何人かいましたが、
どこの派遣会社も有給の買い取りはしていませんでした。
ただ、買い取りの義務はないですが、
原則として社員が有給を取得したい日を伝えた場合、会社は有給を認めなければなりません。
派遣会社に相談して、「買い取りはできない」と言われた場合は
有給消化を交渉したほうがいいと思います。
引き継ぎが必要だったり状況にもよりますが、
有給を使わずにやめてしまうのはとてももったいないので
しっかり派遣会社に相談しましょう。
退職の手続き
派遣先の仕事が終了した3日後くらいに、派遣会社の事務所を訪ねて、書類の確認を行っていきます。
退職後の仕事が決まっていない人は
必ず退職の理由が「会社都合」になるのか「自己都合」になるのか確認しましょう!!
仕事が決まっていない場合、雇用保険に加入していれば失業手当の申請ができます。
そのとき退職理由によって手当をもらえる時期が変わってくるからです。
なぜ退職理由を確認する必要があるのか? 会社都合と自己都合のちがいはこちらの記事をどうぞ↓
まとめ
派遣の契約終了は想像以上にショックですよね。
契約終了は【派遣あるある】なので、あなたが悪いわけではありません。
自分を責めて落ち込む必要はないです。
とはいえ、有給など知らないと損するままおわってしまう可能性もあります。
はやめに行動して、自分が損をしないように、できることはやっていきましょう。