あなたのパートナーはギャンブルは好きですか?
私の夫はギャンブルが大好き、依存症だと気づいてもやめられず、ギャンブルで作った借金は
【500万円】
を超えました。
またパチンコに行った、
また借金をしてた
知るたびに何度泣いたかわかりません。
この記事を読んでいるあなたも、もしかしたら同じように辛い思いをしているかもしれません。
ただそんな夫も現在はギャンブルをしなくなって1年がたちました。
今回はギャンブル依存症の夫との約10年をふりかえっていきたいと思います。
結婚前の付き合っている期間も入っていますが、ややこしくなるので全て「夫」で統一しています。
ギャンブルと向き合った約10年
ざっくりですが夫のギャンブル遍歴をまとめてみました。
・ギャンブル楽しい期【借金200万円】
・ギャンブル狂い期【借金300万円】
・ギャンブル依存症期【借金30万円】
・ギャンブル疲れ期
・ギャンブルをやめて1年
ギャンブル楽しい期(3年)
毎日のように友達とパチンコに行っていました。
休みの日は開店前に並んで行くことも。
私はパチンコ屋に入ったこともないし、何が楽しいのかさっぱりわかりませんでした。
収入が少なかったから賭ける金額は少なめ
このときは夫の収入が少なかったので、1日遊んでも5000円~10000円の範囲内だったと思います。
パチンコも楽しいけど、どちらかというと「友達と行くから楽しい」という感じでした。
2社からお金を借りていることを聞く
どのタイミングだったかはもう忘れてしまいましたが、
プロミス、アコムからお金を借りていることを聞きました。
ま、まぁ自分でしっかり返してね
怒るというより、ただびっくりしました。
私は中退を決意する
夫の借金とは全く関係ありません。
親の収入がなくなり、学費を滞納していることを学校側から知らされました。
バイトはしていたものの、払える金額ではなく、短大を中退することを決めました。
ギャンブル狂い期(3年)
私が学費が払えなくなって短大を中退したこと、夫の借金が発覚したこともあり、私たちはとにかくお金が必要でした。
「ふつうに働いていたら何年かかるかわからない」
「とにかくお金を稼ぎたい」
そして、県外の期間工で働くことにしました。
私たちはそれぞれ寮に住んでいたので、寮費、光熱費は給料から天引き。
天引き後の給料でも手取り30万近くもらえます。
(もちろん夜勤、残業もマックスで働いていました)
稼げる金額が増えたことで、夫はギャンブルに狂っていきました。
毎月10万円以上を返済に費やす
お金は私が管理して、給料日がきたら毎月10万円以上を返済していました。
借金の残高はどんどん減っていきましたが半年くらいたったとき、
あれ?残高増えてない?
夫はまた借りていたのです。
・毎月10万円以上の返済がある→信用度が上がる
・期間工になってから収入が増える→借入額の枠が広がる
私が毎月かなり多めに返済していたことで、逆に借金の枠を広めていたのです。
借金が減るどころか増えていることに、ほんとに絶望しました。
スマホゲームで月10万円の課金まで
このときの夫はとにかくお金を使うことでストレスを発散しているようでした。
あるとき夫のスマホ代が10万円超え。
なにかの間違いだよね…?
夫に問い詰めると
「スマホゲームに課金した」
と。
しかもこれが1回ではなく、3回ほどありました。
私はどうにか課金をやめさせる方法はないかと、ネットで調べました。
夫はiPhoneだったので、
課金をするときにパスワード必須にする設定にしました。
(もちろんパスワードは私が設定)
それからは1度も課金していません。
気づいたら2社→4社に借りている
期間工として働けるのは約3年。
最後の契約更新をしたときには、借りている消費者金融の会社が2社から4社に増えていました。
・プロミス、アコム
↓3年後
・プロミス、アコム、レイク、アイフル
借金を返すためにはじめた期間工だったのに、結局3年間で借金は増えていきました。
任意整理をする
期間工がおわったら今のように月30万近くの収入を得るのは難しい。
このままズルズルいったら「ほんとうにヤバい」と思っていました。
そんな中で聞いたことのある【自己破産】についてよく調べるようになりました。
そのとき任意整理という言葉を初めて知り、
「もう任意整理するしかない」
そう思った私は夫に話して任意整理することを決断。
弁護士事務所に行って相談、そのまま任意整理をしました。
ギャンブル依存症期(3年)
期間工を満了して、お互い1人暮らしになり、給料もそれぞれ自分で管理することにしました。
夫には
「〇〇(私)に管理してほしい」
と言われましたが私は反対。
自分でお金を管理できるようになってほしいと思ったからです。
まだギャンブルしているだろうけど、知らないふり
夫は給料が入った週しか現金を持っていませんでした。
給料日の翌週にはもう「バンドルカード」という後払いシステムのカードを使っていました。
夫は夜勤、残業ありの工場で働いていたので、任意整理の分の支払いを含めても十分やっていけるはず。
まだギャンブルしているんだろうな
気づいていたけど、「本人が辛い体験をしないとわからない」と思い、私は知らないふりをしました。
家賃も光熱費も払えない
当時の夫はパチンコ、スマホでできる競輪にも手をだし、毎日のようにギャンブル三昧。
もちろんお金はなくなっていき、任意整理をしているのであらたに消費者金融からも借りられない。
家賃も光熱費も払えず、冬なのに電気・ガスが止まったまま過ごしたこともあったそうです。
寒くて暗い部屋にいながら
「自分はギャンブル依存症かも」
ようやく気付いたそうです。
ギャンブルにお金を使うから電気代も払えず、働いているのにまともな生活ができない。
それでも、気づいたらギャンブルをして、負けて後悔するのに、次の日にはまたギャンブルしてる。
でもこの状況を私に知られたらまた怒られると思い言えなかったそうです。
私もここまでやばい状況だったとは当時まったく気づきませんでした。
私はギャンブル依存症の人の本やブログを読む
私は知らないふりをしていたものの、夫がまだギャンブルしていることが理解できませんでした。
「任意整理までしたのに」
「こっちは毎回辛いのに、私の気持ち考えたことないんだろうな」
常に不安と不満でいっぱいでした。
ただ、私もギャンブル依存症の夫の気持ちを考えたことがないことに気づきました。
「理解できない」
のではなく、
「理解しようともしていない」
ことに気づいたんです。
そのころからギャンブル依存症の人のブログ、本を読むようになり、
依存症の本人たちも辛いことが少しずつわかるようになっていきました。
ギャンブル疲れ
一緒に暮らすことになり、私はこのまま知らないふりを続けるのはきついと思いました。
そこで夫に
隠してることはない?怒らないから教えてくれるとうれしい
と優しく聞きました。
わかったことは
・家族から約8万借りている
・家賃、電気を1か月滞納している
・メルペイの後払いシステムで借金30万
予想より借金していました(笑)
しかし、夫の気持ちも考えられるようになっていたので
怒らずに冷静に対応。
一緒に返済の計画をたてました。
仕事の日は小銭しかもたせない
お金はまた私が管理するようになりました。
夫は平日はコンビニで買うくらいなので、現金は800円とか、1000円を超えない金額を持たせていました。
(1000円あると紙幣にしてパチンコに行く可能性があるため)
休日に友達と遊びに行くときは普通に現金渡していました。
もしパチンコ行ったときは教えてね!
と伝えることで、行ったときは
「パチンコ行ってきた」
と教えてくれるようになりました。
専業主婦になる
友達と遊ぶときにパチンコに行くのはしょうがないとして、
依存症ならではの
「気づいたらパチンコをしている」
状況をどうやったらなくせるか、話し合って一緒に考えました。
夫の意見は
・帰っても家に誰もいない
・1人でいないといけない
1人ぼっちの状況だとギャンブルしていることが多いとのこと。
田舎で夜勤がある夫のシフトに合わせられる仕事が見つからなかったこともあり、
私は思いきって専業主婦になり、常に家にいる状況をつくりました。
そうすることで
・家に帰っても1人じゃない
・パチンコに行くよりも家に帰りたい
だんだん夫がパチンコに行くことはなくなっていきました。
行かなくなって1年
夫がパチンコに行かなくなって1年以上たちました。
もちろん「絶対行っていない」とは言えないですが、たぶん行ってないだろうと思います。
夫のギャンブル問題と10年ちかく向きあってきました。
数え切れないくらい泣いたし、何度も発狂しました。
気が狂いそうでした。
それでもようやく今は平穏に過ごせています。
まとめ
この記事を最後まで読んでくれたあなたは、もしかしたらパートナーのギャンブル依存症で悩んでいるのではないでしょうか。
ほんとうに、辛いですよね。
気軽に人に話せることではないし、正解もわからない。
ネットで調べると
「ギャンブル依存症はなおらない」
「別れた方がいい」
そんなことばかり書かれています。
我が家は10年かかって、ようやくギャンブルからはなれることができました。
もちろん我が家のやり方が正しいとは思いませんし、それぞれのやり方をみつけていくしかないと思います。
ただ、こういう風にギャンブルをやめれた人もいるので、1つでもなにか参考になるところがあれば嬉しいです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!